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無料かつ合法のPhotoshopが公開される。ただし1.01ですが・・・

By   /  2013/02/16  /  No Comments

画像を扱うクリエーターには必須のソフトウェアPhotoshopのオリジナルバージョン、1990年にリリースされた1.01のソースコードが公開されたそうです。

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about_photoshopV1

アメリカのシリコンバレーにあるコンピュータ・ヒストリー・ミュージアムが、アドビ・システムズ社から許可を得て、1990年に発表されたフォトショップ1.01のソースコードを公開したと発表しました。

最初のフォトショップの基になるソフトの13万行にわたるソースコードがたった一人の人物によって書かれたことは有名な話です。

これはミシガン大学の学生だったトーマス・ノール(Thomas Knoll)氏がマックプラス向けのグレースケール画像を扱うソフトとして開発したものでした(後にインダストリアル・ライト&マジックの社員で、弟でのジョン・ノール(John Knoll)氏が開発に参加)。詳しくはWikipediaを参照してください。

1990年代初頭、印刷業界の革命とまで言われたAldus社のPage MakerがDTP(デスクトップ・パブリッシング)という新しいコンセプトを生み出し、そしてその元になったページ記述言語Postscriptを開発したAdobe社によるのIllustratorの2つで、出版の世界がまさに机の上から生み出せるようになったのは、活版印刷を生み出したグーテンベルク以来の印刷革命だとまで言われていたのです。

ただし文字のレイアウトや図表が中心のDTPのなかでは、写真画像を扱うソフトは待望のものだったのです。いわゆる印刷に使えるカラー(CYMK)画像や、切り抜きを可能にするパスの機能は2.0に搭載されることになりますが、当時のDTPの世界では白黒の版下が全てデジタルで行えるのは画期的なことでした。

実は私はその黎明期にあったDTP業界に関わっていたのですが、今から思うと非力なコンピュータやプリンターで日本語環境のDTPを行うのは、エラーとの戦いでした。英語ベースでは多くても256文字ですむアルファベット類に比べると、1書体で何千種になる漢字を扱うにはパワー不足だったのです。そしてフォトショップ2.0で追加されたCMYKモードや切り抜きパスは、オフィスレベルのレーザープリンター(当時の解像度は300dpi)ではプリントできても、商業印刷に使うフィルムセッター(解像度は1200dpi〜2400dpi)でプリントするには複雑すぎたのか、よくエラーの原因となっていました(おかげで出来る限りポイントの少ないパスを描くのは上手くなりましたが)。ただしプリンターの世代が変わるにつれて飛躍的に性能が上がりすぐに問題はなくなりましたが・・・。

ということで、思い出話などを書いてしまいましたが、たった一人で書かれたコードが基になって開発された最初のフォトショップのコードはコチラよりダウンロードできます。興味のある方はご覧になられてはいかがでしょうか。

 

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