GoProを生中継などで使うワイヤレス・トランスミッター「HEROCast」が発表されています。
GoProは2015年に入ってからアメリカのアイスホッケーリーグNHLとの提携が発表していましたが、オリンピックなどの中継にも利用されている動画関連の技術会社の英Vislinkとの共同開発によるライブ中継用の機材HEROcastを発表しています。これにより臨場感のあるライブの生放送が本格的に始まりそうです。
GoPro HEROCastはHero4などのBacPacと同様に本体に直接装着するものと、ケーブルで繋いだ別ユニットのものの2種類用意されています。
BacPac仕様の一体型タイプはIP67の防塵防滴性能を有しており、セパレート型のタイプはロック可能なHDMIケーブルで接続する仕様でチェストハーネスなどの既存のマウントにも対応しやすくなっています。バッテリーは約40分の稼働時間とのこと。写真で見る限り、セパレートタイプはUSBなどによる外付け給電にも対応することが予想されます。
デジタル変調規格・COFDM(直交周波数分割多重方式)のワイヤレスHDトランスミッターとしては最小・最軽量となり、消費電力は4.1Wほどで業界標準の半分に抑えられているとのこと。h264で1080/60fpsの送信が可能。
米国での予定価格はどちらも7500ドル。この価格にはGoPro本体は含まれません。また運用にはアンテナ及びDVB-T レシーバーが必要となります。またワイヤレスの周波数帯域は1.95GHz – 2.7GHzとのこと。電波は遮蔽物がないところでは500-1000メートルほど届くようです。
すでにNHLのオールスターゲームやESPN主催のウィンターXゲームなどで試験運用されたようですが、アイスホッケーなどのプロテクターを装着するプロスポーツはカメラマウントも対応しやすいことから、アメフトなど他のスポーツ中継にも活躍しそうですね。