スペインのグラナダ大学とイタリアのミラノ工科大学が36のカラーチャンネルを持つセンサーを研究開発中とのことです。従来のいわゆるベイヤー式のセンサーはRGBの3つのチャンネルから構成されている訳ですが、36チャンネルでは人間の目の色彩センサーの12倍の情報を読み取るそうです。
この2つの大学の開発グループはトランスバース・フィールド・ディテクター(TFD)と呼ばれる技術を使っており、原理としてはSigmaに使われているFoveonセンサーと同種のもので、フィルターなどは使わずに36チャンネルの読み出しが可能で、また光量の減退もなく、1つのピクセルでフルカラーの情報が読み取れるとのこと。
現時点ではこの研究はいわゆる写真の領域ではなくは、医療や軍事、自動車の自動運転などのシステムなどに向けた開発をしているとのことで、カメラにすぐに搭載されるというものではなさそうですが、どんな画像を写せるのか興味深いです。ただ36チャンネルを処理するセンサーのカメラでは連射など期待できないような気もしますね。
より詳しい情報(英語)はここからご覧いただけます。