ムービー関連のアクセサリー・メーカーである韓国Varabon社がスライダー用を電動にするキット、Motorroidを発表しました。
Varabon社のスライダーはカメラ機材の標準的なネジ径サイズである1/4インチと3/8インチのいわゆる細ネジ穴、太ネジ穴2つが何カ所にも用意されているので、アクセサリーを追加しやすい仕様になっていて、今回の電動化キットももちろんそれに準じた仕様で1/4インチネジで装着するようになっています。そのため電動化キットは必ずしも同社のスライダーではなくても、工夫次第で色々な使い方ができるDIYが得意な人にはうれしい仕様となっています。
下記の動画はセットアップのインストラクションを見ている限りでは簡単にセットできそうです。少々気になるのはスライダーの駆動するヘッド部分にアタッチメントをつけてベルトを繋ぐところ。そのベルトを結束バンドで繋いでいますが、使い捨ての結束バンドではなく、たとえばネジ式の固定具だとよりスマートになりそうな気もしますね。またそのベルトを通す部分がテンションがかかって曲がってきているように見えます。まさかオフィシャルビデオで欠点は見せないと思うのですが少し気になりますね。それこそ結束バンドで固定できそうですが。
この電動化キットに、タイムラプス(微速度撮影)用のコントローラーは用意されないのかなと思っていたら、タイムラプス用には下記の動画にあるような別の商品、Timeroidが用意されているようです。(もしくはオープンソース・プロジェクトのMX2が利用できるようです。)こちらは製品ページはまだないようなので、開発段階なのかもしれません。 このTimeroidは仕様がニュージランドのSYRP社のGenie(元々はKick Starterのプロジェクト)に仕様が似ているので、価格次第では面白い存在になりそうです。これはスライダーのレールではなく、ロープを使って移動が可能な仕様です。川を横切るショットが紹介されていますが、原理上はロープさえ張り渡すことができればスライドが可能となるので、ロープウェイから撮ったような画像がどこでも撮れなくはないですね(現実できるかは別問題ですが)。
それにしても、ムービー関連機材は中国や韓国などのメーカーはよく見かけますが、日本のメーカーは三脚などは見ることはあっても、比較的新しいカテゴリーでは民生用製品はほとんど見る事がないように思います。市場がニッチすぎるからかも知れませんが、ビデオカメラの多くが日本製だと思うと、もっと出て来て欲しいように思いますね。