数々の印象的な天体写真が撮られたことでも知られる地上約600km上空にあるハッブル宇宙望遠鏡ですが、使われているカメラは白黒だそうです。
特に有名な画像に1995年に初めて撮影された、6千光年離れたところにあるヘビ座わし星雲の「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ばれる写真ですが、2014年に再撮影されたデータがどのように作られたかが公開されています。
星雲の主な成分である酸素(oxygen)、水素(hydrogen)、硫黄(sulfur)をそれぞれ個別に捉え、光の三原色であるRGBに置き換えて、酸素を青、水素を緑、硫黄を赤にそれぞれ割り当ててカラーイメージが作られています。
これらのイメージはコントラスト調整や色々な色調整が施されているようなので、リタッチャーのさじ加減で印象はまったく違ったものになりそうです。この柱状にみえる星雲は全長が5光年にもなる大きさだそうですが、遠く離れているので地球上から観測するにも様々なノイズの干渉をうけそうで、実際の色は分かりようがないのかも知れません。
ちなみに以下は赤外線で撮影したイメージ。全く印象が変わってきますね。
なおハッブルのイメージはこちらのリンクより高解像度データで閲覧することも可能です。