EinsteinやAlien Beeなど、ハイエンド機に引けを取らないライティング機材をリーズナブルな価格で提供することで知られるPaul C. Buff社の創業者、Paul Conrad Buff氏が亡くなられたそうです。享年78歳。
Profotoなどの高価格な写真用照明機材に対しての安価な代替機として欧米では絶大な支持を得ているAlien Beeや、デジタル制御で高級機にも引けを取らない性能のEinstein、また手厚いカスタマーサービスでも知られるPaul C. Buff社。
近年はヨーロッパやオーストラリアにも代理店を置くなどして世界的にも支持を持つ会社ですが、充分なカスタマーサービスが提供できないというこだわりから海外展開はとりやめ、基本的にはアメリカでのみの展開をしているのですが、並行輸入などで日本でも使っている人は少なくないようです。
創業者のPaul Conrad Buff氏は50-60年代にはレコーディングスタジオのオーナーでありエンジニアでもあり、コンピュータ制御のサウンドコンソールの父とも呼ばれている人物。カリフォルニアで運営していたPalスタジオでは若き日のフランク・ザッパ氏がレコーディング技術を学んだ場所として、またサーフ音楽の発祥のスタジオとしても知られているようです。
ご冥福をお祈りします。