画像編集ソフトの代名詞ともいうべきPhotoshopのスマートフォン版が発売開始されました。
レイヤーによる重ね合わせ、選択ツール、調整、ブラシ、フィルターなどコンピュータ版の基本的な機能はほぼ搭載されています。またスマートフォンならではのfacebookやTwitterへのアップロード機能も搭載しています。
最大12Mピクセルの画像をサポートし、Adobe Creative Cloud™ のメンバーシップに登録すると、無料で2GBのストレージが利用可能で、iPhoneとiPadとCS5.1以降のPhotoshopにシームレスに同期し作業をすることも可能になります。
Photoshopやイラストレータも同様ですが、使いこなしていくうちにベーシックな機能さえあれば、大体のことは事足りるようになる印象があります。12Mピクセルまでという制限はあるものの、A4サイズの商業印刷はカバーできる解像度とも言えるので、案外このPhotoshop Touchだけでも仕事ができてしまうのではないかとさえ思えてきます。もちろんデスクトップ版をあえて使わない理由もないですけど。
書体は欧文29書体が使えます。日本語書体はないように思うのですが、私のアカウントでは英語版しか購入できないので、日本語版での仕様が分かりません。間違っていたらすみません。
レイヤーは透明レイヤーをサポートし、順番の入れ替えも可能。またレイヤーの合成ももちろんできます。ただし見えているレイヤーを合成して新規レイヤーとして作成というのは無いようです(必要なレイヤーのみ複製して合成すれば同様のことはできます)。
このスマートフォン用Photoshop Touchが450円というから、クリエイターには必須なアプリと言えるのではないでしょうか(iPad用は別途購入の必要があります)。
ブラシに関しては、ついつい指で強弱をつけようとしてしまいますが、当たり前ですがブラシのサイズは変わりません。どうもWacomのタブレットのように出来そうな気がしてしまいますが・・・。Wacomさん、専用のペンでも出してくれないですかね。なおブラシは基本的に丸いブラシのみで、テクスチャーブラシなどは搭載されていないように思います(探しきれていない可能性ありですが)。なので上記キャプチャー画面にあるようなテクスチャーは別のレイヤーで取り込む必要があります(デキスクトップ版との連係すれば簡単ですが、タブレット版単体でイチから作るのは大変そうな気がする)。
なおこのアプリはあくまでフォトショップであり、インスタグラム的な効果を期待する人には向かないように思います。エフェクトに特化したアプリはNikソフトの(今はGoogle傘下になったお陰で)無料になったSnapseedがお薦めです。