日中から星空へ変化していくタイムラプス映像でフリッカーを出なくするTimeLapse+というコントローラーがあります。
日中の空と夜中の星空を撮影するにはシャッタースピードの設定などは変える必要がある訳ですが、空の明るさの変化をタイムラプスで露出差のない連続した映像にするにはテクニックとノウハウが必要でした。
Raw現像時のパラメーターを調整することである程度の露出差は解消できますが、よりスムースな映像を撮影時に記録するためにはバルブ・ランピング(Bulb Ramping)と呼ばれるバルブ撮影時間を調整する手法が必要になります。
このバルブ・ランピングを自動化できるコントローラーがTimelapse+です。
上記の動画は加工前の生ファイルを並べただけのものらしいのですが、撮影にTimelapse+を使っているので、フリッカーのないスムースな動画になっています。
撮影開始時の設定はF5.0、シャッタースピード1/20、ISO 50で、夜空の最後の設定はシャッタースピード30秒、ISO 6400とのこと。
つまりシャッタースピードとISO設定を変化させてスムースな映像を実現していることになります。
バルブシャッターの時間のみを使い、ISOの可変なしの場合に対応できる露出差は8段分になるようですが、日中から夜空へのスムーズな映像のためには最低でも14段分をカバーする必要があるとのことで、ISOの設定も変化させることで、よりスムースな映像を実現できています。
なおTimelapse+は基本的にキヤノンとニコンの新しいDSLRに対応しているそうですが、ニコンのカメラは仕様上、可変バルブのコントロールに制限があり、現状では昼夜のタイムラプスでは生データではフリッカーが発生してしまうようです。ただしRaw現像時の設定で解消することは可能のようです。
またキヤノンとニコン以外のメーカーのカメラはUSBからの設定の変更に制限があり、ISOの変更を利用したバルブ・ランピングは使えないとのこと。
ちなみにこちらが編集した動画