ワンショットで360°のパノラマ動画が撮れるカメラ・Joeyが資金調達サイトKick Starterに出ています。
このカメラを開発しているKogeto社はiPhoneに装着するパノラマ用レンズで話題になった会社です。ただ業務用途ではiPhoneのワンショットのパノラマ画像では解像度が足りないといった声を受け、専用のシステムを開発したようです。
パノラマ写真の世界では、ほぼ同様のシステムThe 0-360 Panoramic Opticがあります。またかつてKaidanという会社がワンショットタイプのレンズのシステムを作っていたのですが、残念ながらKaidanは今はなくなっていまいました。これらのアタッチメントをカメラにつければJoeyとほぼ同じことはできると思いますが、このJoeyは専用のセンサーを内蔵しているので、バッテリーと三脚があればスタンドアローンで、すぐに運用できるところが魅力です。
Joeyは4Kの動画に対応するので解像度も期待できます。ただしドーナッツ状に写り込んだ4Kデータは通常のビジュアルに展開する必要があるので、360°のデータを展開すると水平方向の解像度は3840pxですが、垂直方向は720pxとなります。
複数のカメラを使ったマルチショットタイプのパノラマ動画は展開後もカメラ次第でフル4Kの解像度にも対応可能ですが、かなり大きなデータをソフトウェアで繋ぎ合わせる必要があり、また継ぎ目に違和感が残らないようにするには場合によっては相当な手間がかかります。ワンショットタイプのパノラマ動画ではすぐに使えるのも利点でしょう。
Joeyの市販予定価格は1300ドルとのことですが、現時点では40%引きの価格で買える枠やベーターテスターの枠も空いているようです。
JoeyのKick Starterページはこちら。