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カラーグレーディングで変わる映像の雰囲気

By   /  2015/01/08  /  2 Comments

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映画のシーンはカラーグレーディングをする前と後ではどれほど違うかという比較動画です。

上記の動画はインディー系のフィルムとして撮影されたThe House of Pine Streetという映画のものです。この映画はSonyのF55の4KのLOGで撮られており、そのままの撮って出しのデータとカラーグレードしたものとを比較しています。

撮ったままのデータはダイナミックレンジが広いため相対的にコントラストが弱くなっており、そのままでは面白みに欠けるものですが、編集に耐えるデータ素材になっているように思います。

写真の世界がフィルムからデジタルに移行する際に、JPEG撮影とRaw撮影を比較して、JPEGはポジフィルム、Rawはネガフィルムといった例えがありました。
非常に極端な言い方をすると、JPEGは非可逆圧縮されたデータなので、何度もJPEGで保存を繰り返すと画像はどんどん劣化していく可能性があることから、様々な設定をベストに整えて撮影する必要があるのに対して、RAW撮影は現像ソフトで各種調整をして作り出したデータが一次データとなることから、このような例えが出たように思います。

SDカードなどの記録メディアの容量が飛躍的に上がった昨今ではRaw+Jpegで撮っているケースも多いと思いますが、動画の記録に関しては容量的にはまだ厳しいものがあったり、カメラ自体がJpegの動画版のようなフォーマットしか対応していなかったりしていました。

つまり写真撮影で慣れたRaw撮りと同じ感覚でMovファイルの動画を撮影して、後でカラーグレーディングをすると、思いのほか画質が悪くなってしまうことがあるように思います(私だけでしょうかね・・・)。それをYoutubeなどの圧縮率の高いオンラインサイトにアップすると、がっかりに拍車がかかったり。

撮影時点で手抜きをしているからだ、という声が聞こえてきそうですが、そういう意味ではデータ量は膨大になるとはいえ、Raw動画に対応しているカメラが増えて来ているのは歓迎したいと思います。

と、ここまで書いて上記映画が特にRawで撮ったという記述がないことに気づきました。カラーグレーディングの耐性からもRaw撮りだろうと決めつけていたのですが、ひょっとしたらRaw撮りではない可能性もありますね。ただ、いずれにしても上記の映像のようなカラーグレーディングをする場合にはRawがお勧めなのは変わりませんので、このまま記事としてアップさせていただきます。

なお上記の映画の最終的なティザーはこちら。

舞台裏からの映像はこちら。

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