創意工夫があればおおよそのことは解決できるということでしょうか。機材がないので出来ないと思い込んでいたタイムラプスですが、カメラと三脚だけでも、スライダーを使ったような、さらに言えばスライダーの長さに制限されないので、いくらでもスライドさせながらタイムラプスを作ることができるようです。
上記動画では最初にカメラと三脚以外に、巻き尺とチョーク、レーザーポインターを使用しての手法が紹介されています。 3インチ(約7.5cm)毎にチョークで地面にマークを付け、三脚に固定したレーザーポインターで、マーク毎に三脚を動かしつつ、構図はある程度固定するように雲台を操作しながら、撮っています。 移動、構図の決定、撮影の一連の動作は9秒あれば十分とのことで、撮影間隔を9秒に設定し100カットを撮影。 所用時間が100カット×9秒=15分、これを24fpsに当てはめると100カット÷24fpsで4.2秒の動画となっています。
編集をFinal Cut Pro Xで行ったところ、そのままではブレが激しいので、FCPXのStabilization(手ぶれ補正)を行ったそうですが、まだブレが残っているので、Adobe After Effect CS6のWarp Stabilizer(ワープスタビライザー)で行うと非常に良好な結果が得られたようです。(3:13付近)
またシャッタースピードを遅めに設定しないと動きのある部分がパラパラとした印象になるため、日中の撮影ではNDフィルターを用いて、長時間露光(5秒がお薦めだそう)を行うと、最終的にスムースな動画が得られるとのこと。
三脚の移動距離はメインになる被写体で異なるそうですが、必ずしも巻き尺などを使用しなくても問題ないようです(以前紹介した建物の動画は手持ちによる撮影でした)。ただし長時間の動画を得るためには撮影時間も自ずと長くなりますし、安定した動画を得るためにはトライ&エラーを積み重ねる必要があるようですね。
以下は上記動画のChris & OliverによるイタリアでのhyperLapse動画。
こちらはGeoff Tompkinson氏のHyperLapse動画。